ブルーブラック2
「神野さんっ!」
「えっ、は、はい」
急に後ろから声を掛けられて飛び上がる百合香。
そこに立っていたのは隼人だった。
「おれ、休憩1番目ですよね?もう行っていいんですか?」
「あ、ほんとだ。うん。休憩どうぞ」
百合香は腕時計を確認して隼人に答えた。
カウンターから出掛けた隼人がくるりと回れ右をして再び百合香に向き合った。
「椿くんに言ってみました?」
「椿に?」
「ゴハンですよ!3人で行きましょうって!」
「あ··ごめんね、まだ··」
百合香はその話題は出来ればそのまま流しておきたかった話題だったが隼人に言われてもう逃れられないと覚悟を決めた。
「あとで··連絡してみる」