ブルーブラック2
第三章
1.姉と弟
*
「隼・・斉藤くん、椿がね」
「あ、もう連絡してくれたんですか!さっすが百合お姉さん!」
「うん。それで、椿の都合が今日しかないみたいで・・」
百合香は心のどこかで“断って”と思いつつ隼人に言った。
しかし隼人は・・・
「あ、全然大丈夫です!じゃあ今日行きましょう」
と、百合香の願いも虚しく決行する流れとなってしまった。
そうなると、次の問題は智である。
(椿と一緒だからって言ったら大丈夫かな?)
説得する切り札がそれくらいしか思いつかない。
そもそも百合香自身が今日予定があったとか後から言えば逃れられない訳ではないのだが、真面目な百合香にはその案は浮かばなかった。
百合香は気分が重いまま仕事を続け、隼人は逆に先程にも増してやる気を見せた動きをしていた。
「隼・・斉藤くん、椿がね」
「あ、もう連絡してくれたんですか!さっすが百合お姉さん!」
「うん。それで、椿の都合が今日しかないみたいで・・」
百合香は心のどこかで“断って”と思いつつ隼人に言った。
しかし隼人は・・・
「あ、全然大丈夫です!じゃあ今日行きましょう」
と、百合香の願いも虚しく決行する流れとなってしまった。
そうなると、次の問題は智である。
(椿と一緒だからって言ったら大丈夫かな?)
説得する切り札がそれくらいしか思いつかない。
そもそも百合香自身が今日予定があったとか後から言えば逃れられない訳ではないのだが、真面目な百合香にはその案は浮かばなかった。
百合香は気分が重いまま仕事を続け、隼人は逆に先程にも増してやる気を見せた動きをしていた。