―MilkyWay―
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やっぱり、こいつ可愛くねぇ…
彼女と別れた理由聞くから少しは気にしてると思ったのに。
『別にいーよ。俺中学入ってからモテモテだし♪彼女なんてすぐ出来るもんね♪青春満喫しなよねぇ♪南深もさぁ!』
とにかくイライラする。
コイツは俺を不機嫌にさせる天才だ。
何としても南深に俺がモテるって教えてやる。
お前はいつも文句しか言わないけど、世間は違うんだ。
そうなんだ!!
中学になって急に背が伸び出した俺は、サッカー部に入って青春満喫♪
面白いくらいに女の子たちにキャーキャー言われていた。
もちろん、嫌な気なんてない。
むしろラッキー♪
「彼女」って響きに浮かれて、告られた子と付き合ってみた。
興味本意でヤリたい事をやらせてもらって、ちょっぴり大人になった俺。
はい♪ごちそうさま♪
別に誰でもいいんだ。
南深にする話のネタになればそれでいい。
なんで南深の反応が気になるかなんて、いつもガタガタ言うコイツに思い知らせてやりたいだけだ。
『勝手にすれば…呆れる…』
なのに…何だよ?
そのセリフは、何だよ?
おいっ!!
だから俺は毎日毎日そんな反応の南深に段々ムカ付いてきたんだ。
昔は何でも俺の事「凄い♪」って言ってただろ?
言えよ?!
俺のこの人気振りに対してっ!!
何でお前は世間一般の反応をしないんだ!!
コイツが少しでも俺の事を気にしてくれたらそれでいい。
南深はいつからか、ほとんど笑わなくなった。
お前が笑うのは、最早このプリンにだけじゃねぇか?
このやろう!!
俺はなぁ、少しでもあの頃の顔にさせたくていつも冗談言ってんだ!!
気付いてんのか?!!
この鈍感女!!
なのに今や俺の可愛いおふざけに対して嫌な顔しかしない
あの頃のお前は可愛かったんだ。
俺がやるちょっとしたバカな事で、大笑いだっただろ?
俺はな、そんな顔がまた見たいだけなんだよ?
わかれよっバカ南深!!