―MilkyWay―
調子に乗ってんのは南深だろうが!!
プリンはすっかり食べやがって!!
あームカツクッ
南深が部屋を出て行き、道路を横切って新藤家という俺んち別館に入るのを確認した。
無性に頭にきて携帯を手に取るとメモリーを検索
『こいつなら出るだろ?』
と適当に学校のヤツに発信。
『あ?もしもし?俺、恭次だよ♪リエちゃん?』
〈恭次くん?急にどうしたの?びっくりしたけど嬉しい♪〉
そうだよ♪
女の子にはこんな反応が必要だ。
『今から遊べない?俺暇人…』
〈ほんとぉ♪いいよ!!今丁度塾の帰りだしぃ♪〉
ほら、普通はこう言う反応するんだよ、南深ちゃん
俺は電話を切ると家を出た。
南深の事なんて、1ミクロンも興味なし。
彼女と別れてある意味自由になった俺♪
明日からどうやって遊ぼうかで頭の中はいっぱいだった。
南深の代わりの女なんて、山のように居るぜ。
思い知れ!!
?!
つーか…
俺、南深の文句ばっか思ってるな?
なんだこらゃ…
それくらい俺の本心も「南深がムカツク」って思ってるって事だな。
自転車に乗って、リエちゃんの待つ駅の公園に行った。
この子結構可愛いんだよね?
長い髪の毛とか結構好き♪
『俺さ、今日彼女と別れちゃったんだ…そしたら、リエちゃんに会いたくなって』
このセリフ我ながら完璧!!
『恭次くん…///』
そしてここでミラクルスマイル
『だから仲良くしてくれる??』
『うん…///』
これはきっと、落ちたな
とりあえず、ここで「付き合って♪」って言ったら確実にOK貰えるはずだけど。
しばらくはフリーを楽しむとしよう。
どうせ近い内に、リエちゃんから告白されるだろうし♪
だって、僕はオトモダチが沢山いますから♪
それから俺はリエちゃんとたわいもない話をして、明日一緒に帰ることを約束して別れた。