―MilkyWay―
『うわぁっ!!』
バフッ!!
よし、顔面ヒット!!
『お陰で目が覚めたぜ』
あたしのイラつきにはお構い無くニコニコしながら恭次。
『お腹空いたなぁ〜』
なんて続ける。
学校が別れても、恭次はあたしの家に平気で来て、弟と遊んでご飯を食べたりテレビを観たり、お父さんと麻雀なんかをしている。
家族ぐるみな付き合いだから、あたしが居ても居なくても関係ない。
『今日のご飯、ハンバーグだって♪』
『何で恭次が知ってるのよ…』
あっきれた。
基本的に恭次は自分本意。自分に都合の悪いことは自然と聞こえない身体の作りになっている。
相変わらずニコニコ笑ってベットから出てきた。
どうやら、あたしの質問は流されたらしい。
全く、恭次とはちゃんとした会話ができないんだから困っちゃうよ。
『なぁ?』
『なによっ』
『南深の髪の毛って雨でもストレートなんだね?』