指先から、ぞわり。【密フェチSS】
右手の指先に唇を寄せる。髪に触れて瞬間、指先からぞわりと女の芯に走った衝撃が、まだ体の中で燻っていた。
あの時間が続いていたら、熱に浮かされ蕩けていたと紀子は思った。
『また、明日』
藤野のあの言葉が耳に蘇る。
だめ。
また堕ちちゃう。
紀子の甘く熱い吐息が、指先にかかった。
あの時間が続いていたら、熱に浮かされ蕩けていたと紀子は思った。
『また、明日』
藤野のあの言葉が耳に蘇る。
だめ。
また堕ちちゃう。
紀子の甘く熱い吐息が、指先にかかった。