恋するカラダ
その先輩と、珍しく二人で残業。

いつもは憎まれ口をたたいてくるのに、静かに淡々と仕事をしてるのが、妙に怖い気がするけど、その理由を気にしてる余裕はない。


やっとの思いで、仕事を終わらせ、資料をしまおうと書棚の前に立つ。

このスペースって、あたしの背じゃ届くか微妙な高さだわ。

ファイルを頭に落としたくないし、仕方なく、近くにあった椅子を引き寄せて、その上に乗る。


そして椅子から降りようとした所で、バランスを崩してしまう。

「きゃっ」

床に落ちる事を覚悟して、ギュッと目をつぶる。
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