裁き屋始末録
エピ口ーグ
−エピ口ーグ−
「では、裁き屋は自ら[死]を選んだ…
というのかね?」
「は。
先日、奴らに気付かれないようにアジト潜入した時、仕込んだカメラからの映像と、集音マイクから拾った音声から考察すると、間違い無いでしょう」
報告を受けた人物の口元が、不気味に緩む。
「…御苦労だったな。
下がって良い」
「は、では…」
「ふふふ、これで安泰だ。
わざわざ闇狩りを使うまでも無かったな。
全てワシの思いのまま…
過ごしやすい世の中になって来たわい」
響き渡る気味の悪い高笑い…
いかに正義を振りかざそうと、悪が滅びることは無いのだ。
再び、
悪の蔓延る世の中が戻った…