裁き屋始末録
「そう、あんたの思った通りだよ、淡路さん。
九連宝燈は…」
「見たら死ぬ、だ」
…………断末!!
黒い千点棒が、音も無く淡路の延髄に押し込まれた。
「冥土への路銀だ。
その千点は貸しとくぜ」
村雨は、膝から倒れ込む骸に吐き捨てるように言うと、闇夜の中へ消えて行った…
…次の日、とある雀荘にて。
「ロン!
また満貫だよー。
村雨ちゃん弱いねぇ。
ホントにプロ?」
「…俺ぁオーラスで取り返すタイプなんで。
次行きましょうや、次」
「まぁた〜。
そんなこと言って、こないだ3連続でハコったじゃないかよ〜」
ジャラジャラジャラ…
晴らせぬ嘆きを晴らす、闇の職「裁き屋」。
彼らの裏業務は口外法度。
裁き屋に、万に一つのしくじり仕損じ無し。