背中と狼
薄手の白いTシャツからでもわかる背中の筋肉に、ごく…なんて生唾を飲み込んだ。
そしてこのままでは物足りず、…生で見たい欲求が生まれる。
あたしは欲望に忠実な20歳です。
そぉっとそぉっと…人差し指と親指だけで裾を摘まむとゆっくりゆっくりシャツを捲る。
まずはひきしまった腰が露になった。
…次は浮き上がった背骨…んー、この腰からのライン堪りません。
…それからまるで羽みたいな肩甲骨。
べろりシャツを捲りあげながら熱心に、眠る男の背中に熱い視線を贈るあたしはまるで餓えたオオカミです。
なのに、さらに膨れ上がるのは底を知らない欲望。
…はい、見つめるだけでは足りません。