星になれたら
次の日


私は大掛かりな検査をすることになった。


一日かかって終わり、何か違和感を感じた。


こんなことするのに、退院なんて出来るの?、、と



「莉緒、明日から退院できるよ!」

ガラッっと勢い良くドアを開けてお母さんが入ってきた。


「そうなの?よかった、、」


「なんでそんな落ち込んでるのよ?さぁ、早く準備しなさいよっ?」


「うん、、!」



気づいてたんだ。

あの日、お母さんの目には涙が少し浮かんでたんだよ?


私の寿命は短いんだよね?




「莉緒ちゃん、退院おめでとう!」

隣の病室の同じ病気の友達、玲ちゃんがわざわざ私の病室に来てくれた。


「別れるのは寂しいけど、、戻ってきちゃダメだよ?」

笑いながら私の頭をポンと叩く。


「うん、玲ちゃんも元気でねっ」


「ありがとう! 退院おめでとう!」



先生にあいさつをして、私は病院をあとにした。



はぁー

小さく聞えた、ため息。


お母さん?

隠さないで?


私は、近いうちに死ぬんでしょ?



「さ、家に戻りましょ~♪」


軽く振舞うお母さんに、そんなこと聞けなかった。

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