スイッチ
視線を感じさせない様に、課長の斜め後ろに立ってジッと見つめる。

コーヒーを飲む度に上下する、それ。

「さすがに腹減ったな。
飯食って帰るか」


ああ、食べてしまいたい。

口に含んで、舌で転がす様に舐めてしまいたい。

PCの電源を落とし、傍に置いたビジネスバッグを持って立ち上がる課長。


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