Doll eye*
―――♪♪♪
無機質な着信音があたしを呼びつける。
「はい、マネージャー?」
――今何処?社長が呼んでんだけど
「あー、やだ。」
―――ちょっと!?無茶言わないでよ!
「マネージャー声が男になってる。」
―――今回はあたしも庇いきれないわよ!?
「わかってる。」
―――なら何で!?
―――何で、あんな美味しい仕事断ったの??
―――何で、トウヤとの仕事蹴ったの!?
「……だって、まだ早い」
「まだ、演技なんてできない。」
「だから、今そんな仕事受けるべきじゃない」
―――でも、やってみなきゃわかんないでしょ?
「だって、だって今まで積み上げてきたもの壊せないよ」
―――…甘ったれてんじゃねえよ。
ああ、本気の声だマネージャー
でも、
「甘ったれてんじゃねえよ。慎重になってんだよ。」
あたしだって本気だ
―――言う様になったじゃない。
「まぁね、」
―――事務所の意向も理解なさい。とりあえず今何処なの?