Doll eye*





「リオちゃん、ドラマの仕事そんなに嫌??」


「はい、まだ自分には早いと思ってます。社長」



葉巻の香りが充満する社長室

いかにもな社長室。



今時、自画像ってないと思う。



派手な柄の壁紙に
革張りの応接ソファー


悪趣味としか言いようがない。



「でも、演技もレッスンしてるでしょ?それでもダメ?何が嫌??」




「リオ、アタシだっていい加減理由を聞かなきゃ納得できない。いつまでもCMとモデルだけってワケには行かないの」

事務所としてはね、とマネージャーも口を開く



「…自分の売り方は、自分で責任持つつもりです」




「自分の売り方ねぇ、具体的に言うと??」



「CM契約本数トップの座。これはあと2年誰にも譲らない
それと、専属雑誌でもトップモデルになる。」



「女優になるなら、女優でもトップを取る…。」



じゃなきゃ、追い付けない


あの人に肩を並べられない。







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