君の香り
香り
ベッドの上


君の香りに包まれて目を閉じる


いつもみたいに君に抱きしめられてるみたいで私は心も体も緩む


私が癒されるのは君と君の香り


「早く帰って来ないかなぁ。会いたい…」


私が呟いた時…


「誰に会いたいの?結羽」


背後から聞こえた声は私が待ち望んだ君の声


「お帰り、雅弥」


私はベッドから飛び降りて雅弥に抱きついた


私を抱きしめ返す雅弥が私の耳元で囁く


「結羽っていい匂い。……そういえば母さんは?」


「今日は10時頃にしか帰らないって言ってた。だから、まだ帰って来ないよ」


「父さんは出張だし、あと3時間は2人っきりかぁ…」


雅弥がそう言うと私を抱き上げてベッドに向かう


「天国と地獄、どっちに行きたい?」


意地悪な顔で私を誘う


「そんなの決まってるでしょ。一緒に地獄に行きたい」


私は雅弥にキスをした


「じゃあ、一緒に地獄に行っちゃおう」


ベッドの上、雅弥に抱かれて雅弥の香りに包まれて今日も一緒に地獄に堕ちていった





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