黒の寵愛
廊下を歩いて着いた所は真っ暗な部屋だった

部屋は蝋燭の火だけが明かりみたいだった
そして部屋の真ん中に赤いソファーが置いてあって端っこには大きなベッドが置いてあった


『…此処は?』

冬夜さんはソファーにまた私を抱っこしたまま座った
今度は冬夜さんと向かい合わせに座った

「此処は俺の部屋だ
そして今日から沙夜の部屋でもある」

『…私の部屋
冬夜さんと一緒?』

「あぁ」

『…そっか』

冬夜さんと一緒なのは落ち着くから嬉しい

冬夜さんはそんな私の顔を見て優しく目を細めた
きっと嬉しいって気持ちが顔に出ていたのかもしれない
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