私こそ光る☆君~番外編②~
「ねえねえ、せっかくだしみんなでこのまま街に出てみようよ?☆」
口いっぱいに含んだお菓子を呑み込んでから、由依が提案する。
軽く首を傾げたその姿は、衣装とメイクが相まって女の子にしか見えない。
可愛い、反則級に可愛い。
だけど……。
『それちょっとマズくないかな?』
バレるって。
絶対バレるって!!
「大丈夫だよ、ちょっと出てみてすぐ戻るから☆」
「大丈夫じゃねぇだろ!!」
これに関しては遥の方が正しいと思う。
芸歴で言えば由依がこの中で一番先輩なのに、とてもベテランの言うこととは思えない。
「……大丈夫」
『その根拠は?』
「……勘?」
出たよ、清龍の口癖。
根拠が勘って結局、根拠になってないよー。