私こそ光る☆君~番外編②~
「問題はセイくんだよねー☆」


控え室に置いてあったお菓子を全て食べ終えて、腕を組ながら考え込む由依。


ええ、全部食べちゃったんですこの子。

“僕の半分はお菓子で出来ています”とかCMできそうだよ。


何はともあれ。

確かに清龍だけはそのままだとゴツ過ぎるよね。

“セイちゃん”って呼ぶのも違和感があるし。


「名前なんてどうでもいいだろ。……おい、清龍。自分でなんか適当に決めろよ」


3人で唸ってたら短気な遥が急かしてくる。


自分の時はハルちゃんって呼ばれるの嫌がってたのにね。



「名前……」


みんなが注目する中、数秒考えた後に清龍が口を開いた。


「……節子?」


『……えっ?』

「はっ?」

「うん?☆」

「フフッ」


えーっと、清龍がとっさに思いついた女の子の名前って、節子ちゃん?

清龍の“せ”から連想したんだろうけど。


うん、なんか幸子とかその辺りの類いだよね。


別に変じゃない。

変じゃないけど……。



「哀愁漂う名前だね」


紫水がみんなの気持ちを代弁した。



清龍のネーミングセンスって……。



おしまい☆


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