私こそ光る☆君~番外編②~
「ある!次は……ううん、今日これからのMCはちゃんと務めてみせるから。ミスしたことはごめん」
悔しかった。
新人ながらもドラマで主役を張って、全国ツアーも経験して、成長できたかなって思った矢先の遥の叱咤だったから。
出来てない自分が、遥に呆れた顔をさせた自分が悔しくて、恥ずかしくて。
だから自分を奮い立たせるように即答する。
言い訳はしない。
泣いちゃダメ。
そんなことをしたら男が廃(すた)る。
光はそんな弱々しい人間じゃないはずから。
「……わかった、今回はその潔さに免じて許してやろう。そのかわりお前、自分の発言にはちゃんと責任持てよ?」
『そんなの当たり前』
辛い時こそ笑顔を。
に~っと思い切り口角を吊り上げてみせた私に、遥は偉そうに笑んでくれた。
『では登場していただきましょう。本日のゲストはこの方です!』
「どうも!」
そんな気さくさを感じさせる挨拶と共にカメラの前に姿を現したのは、カーキ色のシャツと黒いジーンズを合わせたミリタリー風ファッションの男性。
この人って……。
「千宮寺響(せんぐうじ ひびき)くん。ヒカちゃんは初めましてだよね?☆」
由依にゲストを紹介されて、やっぱりと確信する。
千宮寺響。
3つ上の、私の従兄だ。
悔しかった。
新人ながらもドラマで主役を張って、全国ツアーも経験して、成長できたかなって思った矢先の遥の叱咤だったから。
出来てない自分が、遥に呆れた顔をさせた自分が悔しくて、恥ずかしくて。
だから自分を奮い立たせるように即答する。
言い訳はしない。
泣いちゃダメ。
そんなことをしたら男が廃(すた)る。
光はそんな弱々しい人間じゃないはずから。
「……わかった、今回はその潔さに免じて許してやろう。そのかわりお前、自分の発言にはちゃんと責任持てよ?」
『そんなの当たり前』
辛い時こそ笑顔を。
に~っと思い切り口角を吊り上げてみせた私に、遥は偉そうに笑んでくれた。
『では登場していただきましょう。本日のゲストはこの方です!』
「どうも!」
そんな気さくさを感じさせる挨拶と共にカメラの前に姿を現したのは、カーキ色のシャツと黒いジーンズを合わせたミリタリー風ファッションの男性。
この人って……。
「千宮寺響(せんぐうじ ひびき)くん。ヒカちゃんは初めましてだよね?☆」
由依にゲストを紹介されて、やっぱりと確信する。
千宮寺響。
3つ上の、私の従兄だ。