私こそ光る☆君~番外編②~
『あーっと……』


響お兄ちゃんのことを話せば私の家族の話になるかもしれない。


芸能界に入りたくても入れない人がいて、由依も遥も清龍も紫水も、形は違えど実力でこの世界に入った人たち。

でも私は自ら望んだわけではないけれど親の七光り、いわばコネで潜り込んだようなもの。


みんなに何て思われるのかが怖い。


それに私の素性を明かしてしまえば、響お兄ちゃんの素性も勝手に喋ってしまうことになる。


「俺とこいつ、実は昔からの知り合いなんすよ」


どう説明したものか、言葉に詰まっていると響お兄ちゃんが私の肩を抱いて代わりに答えた。


響きお兄ちゃんナイス!!

古い知り合いっていうのは嘘じゃない。


と一旦は思ったものの……。



「ほう?」

「そっか~★」

「へぇ~」

「…………」



なんでみんなますます目つきが険しくなるの!?


「じゃあこいつの秘密も知ってるってことっすか?」


言葉の上では一応敬ってるけど、間違ってもそれは先輩に投げかけるべき視線ではないから、遥!!


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