私こそ光る☆君~番外編②~
愛を語らう会
由依視点
「ハァ~……☆」
僕は今日、もう何度目になるか分からないため息をついた。
「お前、ハァハァハァハァ今朝から何回ため息つきゃ気が済むんだ!?」
ハルちゃんに怒られるけど、ため息は止まらない。
止めようと思って止められるなら、とっくに止めてるもん。
幸せが逃げちゃうのは嫌だから。
「はぁ~……☆」
「今ので83回目だね」
もう一度大きなため息をつくとしーちゃんにそう告げられた。
しーちゃんって、けっこう細かいとこあるよね。
いつもは大胆なのに変なとこで細かい。
「お前いい加減にしろよ?」
「だってヒカちゃんがいないんだもんっ☆」
イライラしたハルちゃんにつねられそうになって、 慌てて避けながら頬を膨らませる。
僕の頬っぺた触りたがる人は多いけど、あんまり触ってほしくない。
ヒカちゃん……カナちゃんには逆に触ってほしいって思うのに。