私こそ光る☆君~番外編②~
「まあ、なんだ? 俺様に会えなくてアイツが寂しがってるだろうから、どうしてもって言うなら優しい俺様が誘ってやろうかと……」


「待ち合わせの時間とか、場所とかどうしよっか?☆」

「あまり目立ちすぎない、けれど分かりやすい場所がいいね」

「うむ」


「って、聞いてねぇし。お前ら勝手に話を進めるな!」


リーダーを敬え、リーダーを。


そんな思いも虚しく。


「こういうのは恥ずかしがっちゃダメなんだよ? ハルちゃんのケータイ貸して☆」

由依の言葉に俺様ではなく、紫水が自分のポケットを探って俺様のケータイを取り出す。


「てめっ、いつの間に盗ったんだよ?」

「盗っただなんて人聞きが悪いな。ちょっと黙って借りただけだよ」

「それを世間では盗みと言うんだよ!!」


毎度のことながら、こいつとのやり取りは疲れる。


「で~きた。送信っと☆」

「あっ、ちょ……待て!!」


そうこうしている間に由依がメールを打ち終え、勝手に送信してしまう。


奪い返した時には遅かった。


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