私こそ光る☆君~番外編②~
「あ、ああああ愛情表現くらい出来るっつーの!//」

「じゃあ、みんなで愛を語らってみようか」



ハルちゃんもここでさらに意地を張らなきゃいいのに。


でも、みんなで愛を語らう、か。


うん、面白そう。

みんながカナちゃんのことどんなふうに、どのくらい好きなのか気になるし。

ハルちゃんには悪いけど、今回はしーちゃんの話に乗らせてもらおうっと。


セイくんも黙って頷いてるし、特に異存はないみたい。



「じゃあ、まずは僕から」


早速、言い出しっぺのしーちゃんが名乗りを挙げた。


まずはお手本?ってところなのかな。



「やっぱり見ていて飽きないところがいいね。気合いだ根性だとやたらスポ根男児っぽい言動をしたかと思えば、急に女性的な繊細さを見せてくれる。悪戯した時の反応も小動物みたいで可愛い。時々、僕には考えも及ばないことをやってのける。こんなに興味を引かれて、こんなに心を乱されるものは他にないよ。結局、僕だけのものにはならなかったけど、美しいものは変わらず美しいから、それを愛でる僕の気持ちも変わらないと思う」


多面性のあるしーちゃんだから、多面性のあるカナちゃんに惹かれたってことかな?


しーちゃんの想定外って何だろう?

う~ん、僕難しいことわかんない……。


カナちゃんのことを話すしーちゃんも、意地悪な顔したり、優しそうな顔したりして複雑だった。


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