私こそ光る☆君~番外編②~
[好き好き、だーい好き。会えなくて寂しいよ。デートしよっ?]


「由依、これは何だ?」

「うん? カナちゃん宛てのメールに決まってるでしょ?☆」


怒りにワナワナと拳を震わす俺様に、由依は何を今さらと首を傾げる。


「だから何だ、この気色悪いメールは!?」


殴りたい。

今すぐこいつを殴りたい。


奏が知ったら泣くだろうから、我慢するけど。



「僕のラブメールが気に入らないの? 仕方ないなぁ、しーちゃん打って☆」

「なっ!!」


怒りを押さえ込むことに全力を注いでいたところ、またもケータイを奪い取られる。


「こんな感じかな、送信♪」


紫水は取り返そうとする俺様の手を巧みに避け、目にも止まらぬ速さで指先を動かし、由依同様勝手に送ってしてしまった。


「はい、返すね」


手元に戻ってきたケータイの画面には“送信完了”の文字。


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