君が好き。
翌朝、爽空をおこしにいった。


涙の後……


ごめんな……



そう思いながら爽空を起こした。



爽空は『淡海さん』って言った……



名前を呼ばれなかっただけなのに…



苦しい……



なんでこんなことで切なくなるのか分からない。



でも、1つだけ分かるよ

爽空も同じ思いをしたんだってこと



大切なのに傷つけてしまった……


ごめんな…


もう一度、その口から『柚輝』と呼んでほしい……



そのときは『爽空』って呼ぶよ……



爽空に賭けてみるよ


奇跡が起きることを信じて―――




グルグルと分からない感情が頭を巡る……


どう言ったらいいのか分からない…


複雑な感情……




ちょーぜつかっこわりー


大切な人1人助けらんないなんて………




…………いや…………


救ってやる………


「助けらんない」じゃない………



「助けなければならない存在」なのだから…


なんとしてでも助けてやるよ……爽空
< 28 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop