君が好き。
…………


『…どちら様??』

そう言うと彼は驚いたように目をまん丸く見開いた。


『……』



えっと…
無言とか一番困るんだけど?



なんで私の部屋にいるわけ?



つかそもそも誰これ……??


にしてもみとれるくらい綺麗な顔立ち…




『……お嬢様、アーリーモーニングティでございます』

『あっ…ありがとう』

良い香り

やっぱ紅茶の香りだったんだ


………


じゃなくて私は『誰?』って聞いたの!


…まさかのスルーですか…


こんなに人に腹が立ったのは初めてよ!!!!


……………………

『あなた誰?』
答えないなら直球よ!

さぁ答えなさい。

あなたは誰なの!!!!???


フッ……

…わっ…笑った…!?

バカにしてる??

本当にムカつくわね~

この人。


『私は淡海 柚輝(おうみゆずき)と申します。今日からお嬢様のお世話をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。』


『…執事さん?』



『……簡単に言うとそうです』



そう言えば、数日前パパがそんなこと言ってた……気がする…


いつ来るかくらい言ってくれたらいいのに……
< 4 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop