お嬢様の快楽
「はぁい。お嬢様、できました。」
そんな声を聞き、自分でも不気味に感じる思考回路を抹消する。
「ありがとう。」
「いえ。ダイニングへどうぞ。」
あーちゃんはいつも、この後部屋を掃除する。
いつもはここで、あーちゃんも一緒にと駄々をこねてみている。
毎回、要さんの登場による制止で終わるが。
さすがに、今日の日のことはわかっているからそこまで遊ばないけど。
「今日の朝食ので……」
「今日のデザートはアップルパイだと言っていました。」