お嬢様の快楽


私の言葉を待ってたのか、いつもの調子で答えてくれたのかはわからない。

いつも、朝食のデザートは何か聞く。


わりと、甘い物は好きなのよ。


「あ、ありがとぉ……」

即答過ぎる答えに少し苦笑する。

多分、こっちの反応をあーちゃんは待っていたのかもしれない。

だって

「いいえ、お嬢様♪」

なあんて、笑いこらえて言っちゃってるもん。


……あとで、お仕置きが必要そうね。

と、心に誓っといた。


ドアノブに手をかけて、開けようとしたら

「うにぇ!?」

「ああ、お嬢様。失礼しました。」


自動的に開いたかと思った……

ちょうどきた要さんに思いっきり突っ込んでしまったらしい。


「いつもの感じでいるのかと思っていたものですから……大丈夫ですか?」


要さんによっかかたまま、顔を上げて。

「大丈夫ぅ……」

と笑っておいた。


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