お嬢様の快楽


ダイニングの机には、すでに朝食がきれいに並べられてる。

私の分だけ。


いつも通り席について、いただきます、と小さめな声で言う。

朝食の間は2人共家の掃除をする。

故に、無言の食事。


……高等学部、楽しいといいな。

さっさと食べ終えると、丁度のタイミングで要さんが戻ってきた。

「お嬢様、アップルパイです。」

出来たてそうないい匂い。

「ありがとう。」


口に運びながらも、学校のことをしばし考えていた。


< 13 / 90 >

この作品をシェア

pagetop