お嬢様の快楽
ダイニングの机には、すでに朝食がきれいに並べられてる。
私の分だけ。
いつも通り席について、いただきます、と小さめな声で言う。
朝食の間は2人共家の掃除をする。
故に、無言の食事。
……高等学部、楽しいといいな。
さっさと食べ終えると、丁度のタイミングで要さんが戻ってきた。
「お嬢様、アップルパイです。」
出来たてそうないい匂い。
「ありがとう。」
口に運びながらも、学校のことをしばし考えていた。