お嬢様の快楽
プイッとそっぽ向いちゃった。
「ふふ、ごめんごめん。」
さあ、私達はこんなにほのぼのしてるけど、私達の手に握られて本当に引きずられてるりんちゃん。
我ながらなんてシュールな光景。
「あ、たま。」
「ん?」
「るー君。」
視線にぱっと入ってきた。
教室と反対側の壁に寄りかかっている。
るー君。
「瑠璃もう来てたんだねー。」
「流石。きちんとしてるね。」
ニコニコする私たち。
対照的に、こっちを向いたるー君は露骨に顔をしかめた。