お嬢様の快楽


視線を落として、また元の位置に戻る。


「何……コレ。」

「りんちゃん」

「……薊、それぐらいわかる。」


それから、ハァと溜め息をつくと表情が安定した。

「おはよう、薊、たまき。」

「あー、おはよう。」

「そういえばまだだったね。おはよう。」


るー君の顔立ちは綺麗。

つまりは美人。

男性、女性にも当てはまってしまいそう。


何もかもが中性的。


クールな人なのにたまに感情的になっちゃうところは男性なんだなって思う。

「そろそろこいつを起こさないと。」

るー君が指差した。

もちろんりんちゃん。



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