お嬢様の快楽


姉と弟では性格は似つかなかったらしい。

きっと、やるべきことをやれば充分なのだろう。

むしろ、無駄なことをしたくないんだろう。

ちょっとした推測だけど、先生は雑で大ざっぱなわけじゃない。

そんな先生はこの学校にまず入れてもらえないわけだし。


「薊ー!ってあれ?どうした?」

ふと、前にりんちゃんの姿があった。

「へ?どうしたって?」

「難しい顔してたよ?」

どうやら、顔に感情がでる癖がでてしまったらしい。

悪い癖だ。

「いや、ちょっと考えごとしてただけ。」

半分真実、半分嘘。


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