お嬢様の快楽



明らかに、おかしい。

何時も通りじゃない。


教室に入ってきた薊を見た時の率直な感想。

何時もの髪型、何時ものたまき達との絡み、何時もと見た目は変わらない。

制服の問題じゃない。

雰囲気だ、何時もの薊のオーラと違う。

より一層……人を近づけさせない。

華鈴が引きずられてる光景は中等部で多々見かける機会があった。

だから、それは問題なかった。

でも、やっぱり違った。

“お嬢様”という単語を言った。

いつも反応して、明らかいけないって顔する。


何で今日はー……

あんなに悲しい顔するんだよ。


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