お嬢様の快楽


どうしてー……

「瑠璃?どうしたの?」

「おぉ!?」

たまきがひょこっと顔を覗き込んできた。

「え、え……」

俺の驚き方がまずかったのか、落ち込んだようにする。

「そんなしょんぼりされても……悪い、少し疲れてて。」

「疲れて?パーティーでもあったの?」

「年度変わりで、な。パーティーって程じゃなくて、顔合わせみたいなかんじだけど。」


別に嘘じゃない。

でも、考え事とは関係なかった。

「はぁ……なるほどね。あんまり無理して体調崩しちゃ、元も子もないから気をつけてね?」

何が元も子もないんだか……

というか、何故上からなんだ……

「大丈夫、大丈夫。心配される程、柔だった覚えはないよ?」

すると、たまきはにこっとした。

「そうだね~」


……薊が見たら、なんと言うか。


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