お嬢様の快楽
どっかのお偉いさんの話は飽きた!
なんだよ、みんな同じことしか言わねーのに長々と喋りやがって!
そろそろ瞼が重たいっ……
一旦終わらせてくれ、立たせろ。
寝てしまう……
「……ーお祝いの言葉とさせていただきます。」
ああ、来賓祝辞がやっと終わった……
「起立、礼、着席。」
号令の運動が瞼を軽くさせる。
よし、次は……
舞台横に張られている、ドデカいプログラムを順に追っていく。
「あ……」
声を出してしまってから慌てて口を抑える。
幸い、隣に聞こえたぐらいだったらしい。