お嬢様の快楽

薊達はともかくとして、そんなことがあった俺としては反応したくなくともしてしまったのである。

ふと感じる。


なんだか嫌な予感がするなぁ……。


そんな妙なわだかまりを抱きつつ、慣れた調子で挨拶をする綾吾を見た。

見る他なかった。




「あー眠かったぁ……」

盛大にあくびをかました華鈴の第一声はそれだった。

「嘘つき、りんちゃん眠かったじゃなくって寝てたじゃないの。」

「ちょ、ちょっ!しーっ!」

真顔で返す薊からは眠そうな様子は伺えない。

こいつはこうゆうの苦にせずこなすんだよな。

真面目とかじゃなくって。

「薊は日常的に式典とか多いんだっけ~?」

きっとこっちは真面目に聞いてたであろうたまき。

「多いってわけじゃないよ。そうだなー……自分と関係ないことを話されるのに慣れてるってとこじゃない?」

「ほぇ~」

なんてこと言ってだよ……

たまきも納得するなし……


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