お嬢様の快楽

なんて速さなんだ。


「あれ~?カリンはもう帰ったの?」

後ろから声がして、振り返った。

「あ、たま。今めちゃくちゃ速く走ってったとこだよ。」

「なんか、光景が目に浮かんで見えるよ……」

たまは肩をすくめて苦笑いをする。

「薊は要さん待ちか?」

たまの隣にはるー君がいた。

「うん。あ、でももう待ってるかもしれない。今から連絡とるの。」

今の今までりんちゃんと喋ってたし。

「ところでさ、男子はなんの話し合いしてたの?」

「あぁ、それな……」

いつもであれば私達4人で教室を出てきていたはずが、今日は男子が残って何か話し合いをすると言うので女子2人だけで出てきたのだった。


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