お嬢様の快楽
「……ほら、俺って綾吾と面識あるだろう?」
そうだっけ。
会社の系列でそうだったかもしれない。
正直覚えていないが、とりあえず頷く。
「たまたま、今日の朝にあいつに話しかけられたんだよ。それを見てた人が何人もいて。それだけで俺を推すんだよ?」
ああ……朝のるー君へのみんなの視線はそういうことか。
るー君が怒るのは仕方ない。
「卑劣ね。とういうよりも……」
2人が私の顔を見たと同時に言い放つ。
「全く男子共は!なんていくじなしなのかしら?弱々しいったらありゃしない。もっと人を底から見れないの?自分の良いようにして相手を押しやっていたら自分はそのうち底無し沼に嵌るだけだわ。」
とどめの一発。
「天の邪鬼の方がよっぽどましよ。」