お嬢様の快楽
「…………」
沈黙が訪れる。
なんだろう、明日クラスで言ったら面白いことになりそうな気がしてならない。
そんな気配を察してかどうかはわからない。
「ククッ……」
「瑠璃?」
「ハハハハハッ!!」
るー君は普通見せない豪快さで笑った。
よっぽど気を狂わされていたのかもしれないが、私は知ってる。
「どう?目覚めた?」
「薊の毒舌は痺れてしょうがないなっっ!」
ちょっとした言葉。
それでも、るー君は私の言葉で電気を浴びたようになる。
「この調子じゃあ、今年も委員長なんじゃないか?」
「よろこんで。」
軽く息を吸い込む。
「ビシバシしばき直してあげるわよ。」
それに今度はいつものクールな笑い方をする。
「薊って色々と切り替えはやいよね~」
呆然としていたたまが我にかえったらしく、そんなことを言った。