お嬢様の快楽
そして気を取り戻したようにいつもの顔つきに戻るるー君。
「それはまた凄いことになりそうだな。」
「薊が委員長だとクラスの人の性格変わるんだよね……あはは」
たまは苦笑気味に同意を示す。
「でもな、薊」
「何?」
「あんまり遠くには行くなよ。」
あれ、るー君……?
やっぱり朝は見間違えてなんかなかった。
「それってどういうこと?」
やや後ろにいてるー君の表情が見えないたまは普通の調子で話しかけた。
「ああ、これは……」
♪~
「たま、着信」
「うん、ごめんね」
電話に出て少し話すと、私達に手を振りながら駐車場の奥へ行った。
手の振り返して見送った。