お嬢様の快楽
あれ、私さっきまで何を悩んでいたんだろう。
“Q.記憶を消去しますか?
A.消去します”
忘れたわ、なんでしたっけ、おほほ。
「あーちゃん、あーちゃんっ部屋でお話しよっ?」
「はいはい、お嬢様。まず着替えてからですよ?」
「はーい♪」
自分の部屋へ向かう。
「まったく……」
要さんが呆れて溜め息をついていたが、気にしない。
*
「あーちゃんっ」
「今行きますから、ちょっと待ってくださいね。」
着替え終わってあーちゃんを捜すと、書斎に居た。
この書斎は本来お父さんが使うべきなんだけど……
海外での仕事に追われている今、あーちゃんが仕事をするのに使っている。
「今日は何をやっているの?」
実はあーちゃんはメイドでもあるが、私の家の会社員でもある。