お嬢様の快楽


あれ、私さっきまで何を悩んでいたんだろう。


“Q.記憶を消去しますか?
A.消去します”


忘れたわ、なんでしたっけ、おほほ。

「あーちゃん、あーちゃんっ部屋でお話しよっ?」

「はいはい、お嬢様。まず着替えてからですよ?」

「はーい♪」

自分の部屋へ向かう。

「まったく……」

要さんが呆れて溜め息をついていたが、気にしない。





「あーちゃんっ」

「今行きますから、ちょっと待ってくださいね。」

着替え終わってあーちゃんを捜すと、書斎に居た。

この書斎は本来お父さんが使うべきなんだけど……

海外での仕事に追われている今、あーちゃんが仕事をするのに使っている。

「今日は何をやっているの?」

実はあーちゃんはメイドでもあるが、私の家の会社員でもある。


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