お嬢様の快楽


パソコンの画面を覗くと想像とは違うものが見えた。

「あら、広告ポスターじゃないのね。」

「ええ。最初はこういう部分的にデザインしているんですよ。」

画面に映っていたのは、様々な柄の画像。

「これをどうするの?」

「良いのだけ選ぶんですよ。」

「へぇ……」

あーちゃん、こういうお仕事していたんだ。

こう見ると私よりずーっと大人なんだよな、あーちゃんって。

「あーちゃんもこういうの作るの?」

「ええ。今日はもう終わりですがね。」

そう言うと画面を消してパソコンをシャットダウンさせる。


なーんか、大人。

当たり前だけどさ。

ふと思う。

私はどうなっていくべきなんだろう。

変わるべきなのかな。



< 66 / 90 >

この作品をシェア

pagetop