お嬢様の快楽
パソコンの画面を覗くと想像とは違うものが見えた。
「あら、広告ポスターじゃないのね。」
「ええ。最初はこういう部分的にデザインしているんですよ。」
画面に映っていたのは、様々な柄の画像。
「これをどうするの?」
「良いのだけ選ぶんですよ。」
「へぇ……」
あーちゃん、こういうお仕事していたんだ。
こう見ると私よりずーっと大人なんだよな、あーちゃんって。
「あーちゃんもこういうの作るの?」
「ええ。今日はもう終わりですがね。」
そう言うと画面を消してパソコンをシャットダウンさせる。
なーんか、大人。
当たり前だけどさ。
ふと思う。
私はどうなっていくべきなんだろう。
変わるべきなのかな。