お嬢様の快楽
色々と考えてると視線を感じて顔をあげた。
ふいにあーちゃんと目が合った。
「……あー、お嬢様。お部屋行きましょうか?」
何を思っていたのか、ワンテンポ遅れてあーちゃんが口を開いた。
「うん。いろいろお話したいんだよ。」
私も気を取り直して部屋に戻ることにした。
*
「でー、お嬢様?」
「うん?」
部屋に来るなりソファーに向かい合って座る。
「瑠璃様と何かあったのですか?」
「ぐふっげほげほっ」
飲みかけていた紅茶が気管に入りむせた。
「ごめんなさいお嬢様。大丈夫ですか?」
あーちゃんが隣に寄ってくる。
息を整えてから話に戻る。
「……なーんで、るー君って一発でわかるの…………」
「そりゃあ」
きょとんとした顔でいたって普通に答える。
「瑠璃様と何かあった時は思い耽る時に唇を尖らせてますから。」
そんな癖あったの……