お嬢様の快楽


色々と考えてると視線を感じて顔をあげた。

ふいにあーちゃんと目が合った。

「……あー、お嬢様。お部屋行きましょうか?」

何を思っていたのか、ワンテンポ遅れてあーちゃんが口を開いた。

「うん。いろいろお話したいんだよ。」

私も気を取り直して部屋に戻ることにした。




「でー、お嬢様?」

「うん?」

部屋に来るなりソファーに向かい合って座る。

「瑠璃様と何かあったのですか?」

「ぐふっげほげほっ」

飲みかけていた紅茶が気管に入りむせた。

「ごめんなさいお嬢様。大丈夫ですか?」

あーちゃんが隣に寄ってくる。

息を整えてから話に戻る。

「……なーんで、るー君って一発でわかるの…………」

「そりゃあ」

きょとんとした顔でいたって普通に答える。

「瑠璃様と何かあった時は思い耽る時に唇を尖らせてますから。」

そんな癖あったの……


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