お嬢様の快楽


それから目を違う方向へ向ける。

ベットのすぐ近く。

あーちゃんが準備しているのであろう、服達。

ブラウス、ブレザー、スカート、リボン、靴下。


「よいしょ……。」

ベットから立ち上がってそれらを身にまとわせる。


「お嬢様、お仕度出来ましたか?入ってもよろしいですか?」

「あ、あーちゃん。いいよ。」


扉を開けて入ってきたのは、美しいお洋服が……

あ、メイド服だよ。

激似合うあーちゃん。


「髪はお縛りになりますか?」

「あー、うん。いつものでよろしくね。」

「はい。では、こちらにお掛けになってください。」


小さい頃から、横から持ってきて後ろで結ぶ簡単なヘアスタイルの私。

中等部の一時期は面倒だったのだが……

「お嬢様の髪はサラサラですね。」

嬉しそうに縛るあーちゃんを見るのが楽しいが故に、復活させた。


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