お嬢様の快楽
委員長副委員長だけは入学式の次の日に決めたから、薊と...たしか遠藤さん...の2人は席でその様子を見ていた。
俺も後ろの方で、相変わらずどれにしよっかな〜なんて安直なことをひとり呟いていた。
それぞれみんな思う所はあるのかもしれないが、なかなか書こうとしない。
そんなもんだよなぁ......。
何にしようか本気で考えておこう。
「ちょっとどいて。」
前でたじろしてる女子に鋭い声が飛ぶ。
声の主は瑠璃だった。
気まずそうに退く女子2人はお構いなしに、会計と書かれた横に名前を書き始めた。