だって、好きにナラズニイラレナイ
背中から、骨ばっているにも拘らず流れるように感じてしまうウエストまでのライン。
女性には絶対に出せないそのラインが私を惹きつけてやまない。
いつものように、目を閉じ、息を整え、気持ちを落ち着かせて彼を呼ぶはずだった。
---よし!
右手を上げようとしたのに
「ご注文は、お決まりですか?」
彼の不意打ち極まりない一言に固まる体。
何度となく耳にしたその声が私の動きを封じ込める。