はじめてのオトコ。
当初はカレも乗り気だった、と記憶している。が、希望的観測だったのかも知れない。

―クリスマス、2ヶ月ぶりに会いに来てくれたカレ。その時に、遠距離の不安や辛さ、側にいたいこと…心中全てを吐露した。

年末に上司に伝え、年始には許可を得ることも出来た。ただし、条件は3月末まで働くこと。

貯金通帳には冬のボーナスが手付かずであるし、3ヵ月も節約すれば失業中も充分な蓄えになる!

さらに、カレの“住居と引越費用は任せろ”宣言もあって、私はすっかり浮かれていたのだろう。
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