密フェチ†束縛彼氏
「―――…ジュン」
私の体の中から出た純は私の脇の下に顔を寄せ、胸に手をおいたまま眠ってしまった。
汗ばんだまぶたに張りついた前髪を梳いてあげたいけれど、私の両腕はまだ頭上で絡めとられたままだ。
小さく身じろぎをすると、純が放ったものが、トロリと体の奥から流れ出てきた。
「ん…、奈々?どこにも行かせないよ…」
目を閉じたままの純は、きつく私を抱きしめると、再び眠りの中へと堕ちていく。
純―――
……もっと、もっと私を縛っていいのよ。
がんじがらめに…、息も出来ないくらいに…。
…でも―――あなたは気づいてないのね。
あなたが私を縛りつけようとするほど、私に縛られていくことに。
他の男に見せる笑顔は、あなたを縛る鎖なの。
嫉妬という名の鎖で、あなたは私に縛られる。
「…ジュン、愛してる」
二人の境界線がなくなるくらい、もっときつく、
縛りあいましょう…―――