Forever love〜あおぞら〜
記憶のかけら
~里奈side~
「大きくなったら友君と結婚するもん。」
「俺も里奈と結婚するぜ。」
家が隣同士で、小さいときからずっと一緒に遊んでた。
『結婚』そんな言葉の意味なんか、はっきりとは知らなかったあたし達。
でも、ずっと一緒に居れるってことは知っていたあたし達。
「まぁ。結婚するの?ママ達も嬉しいわ。里奈が遠くに行かなくて。」
ママ達がなんで喜んでるのかもわからなかった。
幼稚園も友哉と同じで、兄弟のように毎日一緒に居た。
小学校に入学してからもずっと一緒に居た。
「お前らいつも一緒にいるなー。付き合ってんの?」
「そんなんじゃねーよ。」
クラスの男子に絡まれると必ずこう友哉は言い返した。
でも、それは低学年までの話だった。
お互いに成長もするし、同姓の友達も沢山増えていく。
「ねぇ里奈、あたし友哉君好きなんだぁ。」
友哉をスキって子も増える。
女子のなかでは、友哉と仲いいのはあたしくらいだったから聞きたくない情報も入ってくる。
あたしも、友哉を好きな子の一人だったから。
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