Forever love〜あおぞら〜
「え…引っ越す?何処に?いつ?」


涙が出そうになった。
堪えるのにひっしだった。


「パリに来週の日曜日。」


パリ…海外…

それだけで涙は自然に流れてきた。


「そッ…そうなんだ…ははッ」


友哉にとって重くならないように作り笑いをしていた。


「うん。」


こういうとき何を言えばいいのかなんてわからなかった。


「おみやげ…ッおみやげ頂戴よ!いつか帰って来るときに!ッ」


なんて事をいってんだろう。
他にも言いたいことはあったけどいえなかった。


友哉は、うん。としか言わなかった。


それから、あたしたちは一言も話すことなく家に帰った。



公園から家は近いはずなのに、なぜかこのときだけはすごく遠く感じていた。


家に帰ってから、ママが心配そうに話しかけてきたけど作り笑顔で部屋へと入った。



日曜日には、友哉はもういないんだ…


友哉が居なくなった日のことを考えてるだけで、涙が溢れてきた。



パパとママに心配かけないように声が聞こえないように、枕に顔を沈めて一晩中ないた。





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